コロナ禍により二度の大会日程の変更を経て、「日清食品リーグ U18バスケットボール競技大会 関東ブロック2021(以下、関東ブロックリーグ)」が、ついに11月3日(水・祝)に開幕しました。
今大会では、ウインターカップ出場を決めたチームもあれば、鵠沼高校のように神奈川県予選会で敗れたチームもいます。当初8月28日より開催予定であった関東ブロックリーグの開幕が延期されたことで、鵠沼高校#4吉田 歩加選手(3年)は「本来は引退しているはずでしたが、この大会に参加できることに感謝をしながら、3年生はそれぞれが決意を持って取り組んでいます」と言います。
関東ブロックリーグの開幕戦は、ウインターカップ出場校でインターハイベスト16の昭和学院(千葉県)に65-98で敗戦。しかしながら、敗れても次の試合が待っており、12月5日(日)まで続く「この1ヶ月間を通して、3年生たちが後輩につなぐための“たすき”を完成させ、次につなげていこうと考えています」と細木 美和子コーチは言います。吉田 歩加選手も「1・2年生に鵠沼の伝統をつなげるためにどうすれば良いかということを考えています」と3年生たちが主体となり、リーグ戦を活用してチームのスタイルを確立させていきます。
昭和学院戦では3年生と1・2年生を組み合わせて起用する細木 美和子コーチは、「先輩たちのコート内でのエネルギーや、自分たちの責任を一つひとつ感じてもらいたかったです」という狙いがありました。今年の鵠沼高校は3年生が中心だったこともあり、新チームとして残る後輩たちの底上げが急務です。期待する1年生だけを出場させる時間帯をあえて設け、「全国常連の昭和学院を相手にし、まだまだディフェンスできなかったことも分かったと思います。リーグ戦だからこそ、試さないわけにはいかなったです」と細木 美和子コーチは話し、積極的にチャレンジをさせました。
この「日清食品リーグ」は強化・育成の一環でもある新たなプロジェクトです。細木 美和子コーチは「3年生たちは一挙手一投足に思いを込めながらプレーしてくれています。その姿を後輩たちも見逃さないようにし、3年生の決意を感じることではじめてリーグ戦の意義の大きさが分かりました」と感想を述べ、負けた姿から多くを学び、次の試合へ向けて成長できる機会とします。
関東の強豪であり、ウインターカップに出場する全国区のチームなどと対戦できる関東ブロックリーグでは、「内容にこだわって、とにかく楽しもうということを第一に考えています」という吉田 歩加選手。敗れはしましたが、「楽しむことができました」と充実した開幕戦だったようです。
今週末、11月7日(日)には韮崎高校(山梨県)との試合が待っており、「負けたら終わりという状況ではないので、試合毎に学べる部分は全部を吸収していきたいです」という吉田 歩加選手ら3年生たちにとっても、次のカテゴリーへ向けた準備であり、成長につなげていきます。3年生が牽引しながら鵠沼高校として、伝統の“たすき”をつなぐ1ヶ月間がはじまりました。
※11月3日(水・祝)に行われた「女子:鵠沼(神奈川)vs昭和学院(千葉)」の試合の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。