勝負にこだわりつつ、経験を積ませるアピールの場/栃木県立宇都宮工業高校(栃木県・男子)

 ウインターカップ出場を決めた栃木県立宇都宮工業高校が、「日清食品リーグ U18バスケットボール競技大会 関東ブロック2021(以下、関東ブロックリーグ)」に参戦。
 今大会の開幕戦、東海大学付属甲府高校(山梨県・男子)に87-62で勝利し、白星スタートを切りました。キャプテンの#4田中 風歩希選手、エースの#7君座 武志選手ら3年生とともに、1年生の#14大谷 鴻太選手と#15石川 晃希選手を先発で起用。「今シーズンはインターハイも含め、ずっと2人をスタートで使っています」と千村 隆コーチも期待するルーキーたちです。

 ガードの大谷 鴻太選手は「先輩方に支えてもらいながら、自分の持ち味であるドリブルで持ち込んでしっかりパスを出したり、3ポイントシュートを決めることを意識しています」と話し、石川 晃希選手とともに得点に絡むプレーで活躍します。初めて全国の舞台に立った夏のインターハイでは、「体格や身長差の部分でまだまだ足りない部分も多かったです」と168cmの大谷 鴻太選手は、その差を感じていました。関東の強豪校との対戦が続く関東ブロックリーグを通じて、「一つ一つのプレーが刺激になっています。ウインターカップまで約1ヶ月ほどあるので、それまでにしっかりと体の軸をつくって、当たり負けしないようにしたいです」と課題を掲げ、レベルアップを図ります。

 ウインターカップ出場校にとっての関東ブロックリーグは、強化の場でもあります。昨年のウインターカップ1回戦での豊浦高校(山口県)戦は、「第3クォーターが終わった時点で約40点差(※93-54)をつけていたのに、セカンドメンバーを使ったら10点差まで追いつかれてしまいました(※106-93で勝利)。その反省点もあり、今年は同じことはできません」という千村 隆コーチ。関東ブロックリーグ初戦では「アピールをしろ」と告げ、ベンチメンバーの底上げを目指しています。

「ベンチメンバーはもっとアピールをし、スタートメンバーと同じくらいの力があることを我々に示してもらいたいと思っています。不安に思いながら選手たちをコートに送るのと、自信を持って送り出すのではやっぱり違います。何よりも、選手自身が自信を持ってプレーしてほしい思いがあり、『アピールをしろ』という声がけをしました」

 「勝負と経験の2本立てでリーグ戦を戦っています」という千村 隆コーチは勝負にこだわり、積極的に多くのメンバーを起用して経験値を積ませることで、チーム全体の底上げを担います。

 次戦はホーム開催となり、11月20日(土)は実践学園高校(東京都)、翌21日(日)には桐光学園高校(神奈川県)とウインターカップ出場校との対戦が続きます。
「インターハイでは悔しい結果(※64-92で北陸学院(石川県)に敗れ、1回戦敗退)で終わってしまったので、その悔しさを晴らす場がウインターカップだと思っています。このリーグ戦から気持ちをぶつけて頑張っていきたいです」と大谷 鴻太選手はモチベーション高く、東京と神奈川のトップチームに挑みます。

 
 
 
※11月14日(日)に行われた「男子:東海大学付属甲府(山梨)vs宇都宮工業(栃木)」の試合の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。

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