シビアなゲームが続くリーグ戦で自分たちが目指すべきバスケを追求/白鷗大学足利高校(栃木県・女子)

 白鷗大学足利高校(栃木県)は11月7日(日)にウインターカップ出場を決め、その翌週となる11月14日(日)から「日清食品リーグ U18バスケットボール競技大会 関東ブロック2021(以下、関東ブロックリーグ)」に参戦。11月17日(水)には、SoftBankウインターカップ2021の組み合わせも決まりました。

 「これはしょうがないことですが、微妙な組み合わせになってしまいました」と苦笑いする香山 孝之コーチ。トーナメント表左上の山には、関東ブロックリーグに出場する3チームが揃ってしまったからです。白鷗大学足利高校の1回戦は県立広島皆実高校(広島県)ですが、ともに勝ち上がれば2回戦で前橋市立前橋高校(群馬県)、さらに3回戦では明星学園高校(東京都)と当たる可能性があります。
「今までなかった新しいこのリーグ戦が、今までになかった時期に入ってきたことで、ありがたいですがチームとしてはうまくリズムを作るのが難しい状況です」と、香山 孝之コーチはその心境を明かします。既に終わった前橋市立前橋高校戦は75-76で惜敗、11月23日(火・祝)は明星学園高校との試合が行われました。

 ウインターカップ予選から関東ブロックリーグと続き、その中でウインターカップへ向かってピークを持っていかなければなりません。香山 孝之コーチは、選手たちのモチベーションをどうコントロールすれば良いか、頭を悩ませていました。関東のトップチームとの戦いが続き、勝利したり、良い意味で課題も見られていますが、「自信が感じられないんです」と吐露します。

 #63丸山 陽加選手(3年)は「なるべく波がなくプレーできるように意識していますが、第3クォーターの入りに気が抜けてしまうところがたまにあります」と反省点を挙げます。明星学園高校戦は後半に逆転され、66-70で惜しくも敗れました。香山 孝之コーチは今の状況に対する原因について、こう言及します。

「Wリーグや大学生であればリーグ戦にも慣れていますが、高校生にとっては毎週のようにシビアなゲームが続くことがあまりありません。さらに、ウインターカップが控えている状況での公式戦が初体験です。そういう意味では選手も、私自身も少し迷ってる部分があります」

 例年であれば、ウインターカップへ向けて練習試合を実施している時期でもあり、関東ブロックリーグを通じて、「目指すべきバスケットが、十分に試すことはできています」という香山 孝之コーチは、日々チームを成長させています。これまでの4戦はアウェイゲームでしたが、その移動中も「ディフェンスのローテーションなどを徹底すること」を選手同士で話し合う時間にもしていたと丸山 陽加選手は言います。「ウインターカップが近いので、良い状態に持っていけるように、ディフェンスから速攻を出して、自分たちの持ち味を出せるようにしていきたいです」と抱負を述べ、チーム力を高めています。

 これまで2勝2敗の白鷗大学足利高校は、次戦、11月28日(日)がラストゲームとなります。昭和学院高校(千葉)を迎える初のホームゲームにて、勝ち越しとともにウインターカップにつながる好ゲームを目指します。

 
 
 
※11月23日(火・祝)に行われた「女子:明星学園(東京都)vs白鷗大学足利(栃木県)」の試合の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。

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