椅子を並べ、バナーを設置し、みんなで会場を作って迎えたホームゲーム/前橋市立前橋高校(群馬県・女子)

 11月6日(土)にウインターカップ県予選を終え、群馬県代表として出場権を勝ち取った前橋市立前橋高校は、翌週の11月13日(土)より「日清食品リーグ U18バスケットボール競技大会 関東ブロック2021(以下、関東ブロックリーグ)」の開幕戦を迎えました。
 全国への切符を争う負けられない戦いを終えたばかりであり、福田 和男コーチは「選手たちの体力も少し落ちており、ちゃんと試合ができるかな」という不安がありました。しかし、そんな福田 和男コーチの心配を吹き飛ばすように、明秀学園日立高校(茨城県)戦はフルコートディフェンスで後半に逆転し、73-67で勝利。続く翌日の白鷗大学足利高校(栃木県)戦は76-75で接戦を制し、2連勝を飾りました。

 キャプテンの#4関口 もえ選手は「ウインターカップ予選の決勝で勝つことはできましたが、課題も多かったです。それを修正するために、もう一度基本に立ち返った練習をしてきました」と話しており、短い期間の中でも準備してきたことを発揮します。前橋市立前橋高校のモットーは「走るバスケット」です。「この試合でそれが通用することも感じました。練習やこのリーグ戦を戦いながら、もっと精度の高い走るバスケットを目指していきたいです」と関口 もえ選手は力を込め、ウインターカップ本戦に向けて照準を合わせています。

 ウインターカップ県予選が終わったばかりの福田 和男コーチに、トーナメント戦とリーグ戦の違いについて伺いました。

「今回は競った試合になってしまったのでベンチメンバーの起用は少しでしたが、来年に向けて選手層を厚くするためにも、次に出てくる選手たちには頑張ってもらわなければなりません。リーグ戦は負けて終わりではないので積極的にチャレンジさせることで、選手たちにとっても良いチャンスになるようにしていきたいです」

 関東の強豪校との対戦が続き、レベルの差や体格差を実感する関口 もえ選手は、「簡単に勝てるチームはひとつもないので、トーナメント以上に楽しみというのが一番大きいです」と意欲的に取り組んでいました。

 今回の関東ブロックリーグはホームorアウェイ方式で行われており、開幕週は前橋市立前橋高校にて開催。初めてのホームゲームに向けて、「マニュアル(大会運営ガイドライン)をもとにしながら、マネージャーが中心となって指示を出し、みんなで作り上げました」と福田 和男コーチは話すとおり、会場設営も選手たちが行なっています。「椅子を並べたり、バナーを設置したり、設営には1時間半ほどかかりました。そのため、前日の練習は早めに切り上げました」(福田 和男コーチ)という準備のおかげもあり、多くの方々の協力を得て関東ブロックリーグ戦は運営されています。

 コロナ禍により、なかなか試合を見る機会がなかった保護者の皆様にとっても楽しみなリーグ戦となっていると福田コーチは言います。
「子どもも親も喜んでいます。こういう幸せな形で試合ができるのも、選手たちが頑張ったからこそのご褒美だと思っています。感謝しかありません」

 第2節は白鷗大学足利高校vs明秀学園日立高校戦も前橋市立前橋高校で行われ、今回の関東ブロックリーグでは多く会場を提供していただいています。残り3回のホームゲームも2チームを迎えて行いながら、経験値を高めていきます。

 
 
 
※11月13日(土)に行われた「女子:前橋市立前橋(群馬)vs明秀学園日立(茨城)」の試合の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。

page top