全勝を目指し、ホームゲーム5連戦が開幕/前橋育英高校(群馬県・男子)

 遅ればせながら11月20日(土)より、「日清食品リーグ U18バスケットボール競技大会 関東ブロック2021(以下、関東ブロックリーグ)」開幕戦を迎えた前橋育英高校(群馬県)。つくば秀英高校(茨城県)との接戦を70-61で制し、1勝目を挙げました。

 2週間前にウインターカップ予選が終わった群馬県ですが、翌週には新人戦が行われたために1・2年生主体の練習に時間を割いていました。久しぶりに全員揃って試合へ向かい、「ディフェンスからしっかり頑張ってくれました」と安堵していたのは、加賀谷 寿コーチです。

 キャプテンの#4久岡 賢太郎選手(3年)は気持ちを新たに、そして1ヶ月後のウインターカップに向けて弾みをつけるため、この関東ブロックリーグに挑んでいます。
「ウインターカップ初戦の対戦相手も鳥取城北高校に決まったので、目の前の一戦一戦に勝っていくことを目標としています。リーグ戦を通じて、全国区の選手たちの体の当たりに負けず、課題であるディフェンスやリバウンドをここでもう一度再確認していきたいです」

 前橋育英高校の主体は3年生たち。関東ブロックリーグでは、「2年生も積極的にメンバーに入れながら、彼らに自信をつけさせたいです。試合を通して3年生の良いところを引き継いでもらい、ウインターカップそして来年につなげられるようにしたいです」と加賀谷 寿コーチは期待しています。

 既に他チームは関東ブロックリーグでの試合がはじまっていた中、「どこがどこに勝っているかは、常にチェックしていました」と久岡 賢太郎選手は話し、ウインターカップ予選期間中も気になっていたようです。初戦のつくば秀英高校とは「何度も対戦したことがあります」と言い、関東ブロックリーグ出場校のほとんどはチームの特徴も分かっています。ウインターカップを見据え、「全国では必ずと言って良いほど留学生がいます。自分たちは小さいチームなので、大きな相手にもしっかり戦っていけるようにしたいです」と続け、長身留学生を擁する日本体育大学柏高校戦(11月27日)を楽しみにしていました。

 加賀谷 寿コーチは、現在のBリーグでいうシーホース三河(当時:アイシンシーホース)で選手とアシスタントコーチとして活躍した経歴の持ち主です。日本で開催された2006年FIBA世界選手権(現:FIBAワールドカップ)では、ジェリコ・パブリセヴィッチヘッドコーチが率いた男子日本代表のアシスタントコーチを務めました。トップリーグでは、その名の通りリーグ戦が主となる日々を送ってきた自らの経験を踏まえ、「負けても次に試合があることは大きいです。チームによってそれぞれ特徴が違うため、試合ごとにアジャストする力や考える力が身につきます」と言い、高校生たちにも多くのことを吸収させています。

 5試合が予定されている前橋育英高校は、全てがホームゲーム開催となります。そのアドバンテージを最大限に生かしながら「勝つこともそうですが、選手たちが良い形で経験を積んでこのリーグ戦を終われるように考えながら戦っていきたいです」という加賀谷 寿コーチ。しかし、久岡 賢太郎キャプテンをはじめとした選手たちは「全勝」を目標に掲げ、貪欲に勝利を目指しています。

 
 
 
※11月20日(土)に行われた「男子:前橋育英(群馬県)vsつくば秀英(茨城県)」の試合の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。

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