いくら失敗しても良い!リーグ戦だからこそ求める積極性や主体性/正智深谷高校(埼玉県・男子)

 「日清食品リーグ U18バスケットボール競技大会 関東ブロック2021(以下、関東ブロックリーグ)」のゲームエントリーは選手最大15名まで、毎試合変更が可能です。3戦目を迎えた正智深谷高校(埼玉県)は、「相手が新チームとのことでしたので我々も新チームで挑み、どういう状況になるかを試してみました」という成田 靖コーチの試みもリーグ戦の利点です。

 1・2年生チームで挑んだ3戦目の相手は、東海大学付属甲府高校(山梨県)。成田コーチはベンチから「いくら失敗しても良い。やったもん勝ち」と声をかけ、選手たちの積極性や主体性を見極めていました。正智深谷高校はウインターカップ出場を決めており、「我々が目指すバスケットの中で何ができて、何ができないか、そして誰がユニフォーム争いに加わってくるのかを確かめることができ、すごく貴重な時間になっています」と成田 靖コーチは言い、チーム内の競争を活性化させながら強化しています。

 前節を終えた時点で、東海大学付属甲府高校戦は1・2年生チームでの出場を成田 靖コーチは伝えました。しかし、ウインターカップ出場を控え、彼らに特化した練習時間を設けることはできません。#5菊田 隼利選手(2年)は「それでも、やるべきことは変わりません。自分たちからしっかり意思表示をしていこうと、みんなに話していました」と積極的なコミュニケーションでチーム力を高め、この試合に臨みました。

 序盤は、新チームで試合を重ねてきた東海大学付属甲府高校が優勢な試合展開となります。「自分たちのディフェンスが全然できていませんでした。でも、後半になるにつれて、相手にアジャストすることができました」と菊田 隼利選手が言うように、巻き返した正智深谷高校が113-67で快勝。関東ブロックリーグ初勝利を収めました。

 3年生とともにベンチ入りする菊田 隼利選手ですが、「試合に絡めるか絡めないかくらいの立場」とのこと。チャンスを与えられた中で、「練習からコーチにしっかりアピールをして、試合に出たら活躍できるようにしたいです。ウインターカップではベスト4を目標にしています。そこへ向けてしっかりレベルアップしていきます」と抱負を述べ、全国の舞台で活躍できるようチャレンジが続きます。

 今回、初めての試みとなった関東ブロックリーグについて、本格化していく今後は「入れ替え戦も行われることで結果が伴い、また毎週のように続く長期戦になります」と成田 靖コーチは話し、リーグ戦の難しさも感じていました。

「ノックアウト方式のトーナメントは一瞬一瞬ベストを尽くせば良いですが、リーグ戦は先々のことを考えていかなければなりません。コーチにとっても、本当に良い勉強になっています」

 
 
 
※11月20日(土)に行われた「男子:正智深谷(埼玉県)vs東海大学付属甲府(山梨県)」の試合の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。

page top