2年生主体のチームが目指すクオリティ向上/埼玉栄高校(埼玉県・女子)

 「日清食品リーグ U18バスケットボール競技大会 関東ブロック2021(以下、関東ブロックリーグ)」への登録メンバーは1・2年生のみ、新チームで臨んだ埼玉栄高校。今年は3年生が少なく、実質2年生チームで夏のインターハイに出場しました。それでも関東ブロックリーグに出場する強豪チームとの対戦の中では「穴が非常に出てきます。しかし、選手たちにとっては良い経験ができました」と目 由紀宏コーチは話し、気付きの場となったようです。

 「簡単にカバーにきてもらうのではなく、ディフェンスの細かい部分を突き詰めています」という目 由紀宏コーチは、1on1のディフェンス力向上をテーマとしてきました。2年生が主体となって練習してきたチームだからこそ、「もう少しクオリティを上げなければいけませんし、バスケットボールというスポーツをもう少し学ばなければいけないです」とさらに高いレベルを要求しています。

 2勝4敗、開幕戦の明秀学園日立高校(茨城県)には3回の延長にもつれ込んだ末、89-80で勝利しましたが、その後はウインターカップ出場校にはいずれも敗れました。#19 衣川 璃来選手(2年)は、「全国レベルのチームと対戦する上で足りない部分や、自分たちの課題が明確に分かったので、今後に生かせる良い機会になりました」と前向きに捉えています。

 「こちらが求めていることが難しい部分もあると思います。しかし、考え方次第では誰でもできるようなオフェンスやディフェンスなので、とにかく頭を使ってバスケットをしようと常に言ってます」という目 由紀宏コーチ。「難しいことを言われているわけではない」という衣川 璃来選手は、「監督も説明した上で練習に取り入れてくれているので、理解はしています。でも、それを実際に試合で実行することがまだ難しい部分があります」。この壁を乗り越えた先に、新たな埼玉栄高校のチームカラーが鮮やかになっていくことでしょう。

 残念ながら大会直前に衣川 璃来選手はケガに見舞われ、ウインターカップ予選を勝ち抜くことはできませんでした。エース欠場は、チームの士気にも影響してしまったそうです。関東ブロックリーグ戦でも同様に、「強いチームとの対戦が続く中で、流れが悪くなるとチームの雰囲気が悪くなってしまい、それがプレーにも影響してしまうことがありました。とにかくチームの流れが悪くても全員で盛り上げて、雰囲気を大事にして取り組んでいました」と発破をかけ続けた衣川 璃来選手自身も、リベンジの気持ちで一戦一戦に向かっていました。

 技術面でのクオリティを高めるためにも、「とにかくトップリーグや日本代表の試合を見なさい」と目 由紀宏コーチは選手たちに伝えています。実際、先日行われた皇后杯2次ラウンドでのENEOSサンフラワーズvs高知中央高校戦は、チームのみんなで見たそうです。「ENEOSのオフェンスのスピードやフロアバランスが本当にすごかったです。今はそれを真似して、ブレイクを出すためにウイングが思いきり走って、その分、ボールキャリーも早くすることを意識しています」と衣川 璃来選手は言い、最高峰チームの良い部分を取り入れながら、ライバルたちよりも一足早く新チームの成熟度を高めています。


 
 
 
※12月4日(土)に行われた「女子:埼玉栄(埼玉県)vs韮崎(山梨県)」の試合の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。

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