男女各8チームで争われた「日清食品リーグ U18バスケットボール競技大会 関東ブロック2021(以下、関東ブロックリーグ)」は、12月5日(日)をもって閉幕しました。男子は日本体育大学柏高校、女子は昭和学院高校と、どちらも千葉県のチームが優勝を飾りました。
当初8月末の開幕が、コロナ禍による二度の日程変更と、同時期にウインターカップ予選も開催されたことから、出場全チームとの対戦ができないチームが多くなりました。その中で、男子は優勝した日本体育大学柏高校と桐光学園高校(神奈川県)、女子は明秀学園日立高校(茨城県)と前橋市立前橋高校(群馬県)が1回戦総当たり戦の7試合を全うすることができました。
「終わってみると、リーグ戦に参加できて本当に良かったです」というのは、桐光学園高校の髙橋 正幸コーチです。 「40分間を通した戦いがバスケットであり、それを7回も経験できたことで良い部分も課題も見えました。ウインターカップに懸ける思いがあり、そこに向けた練習の成果を試す良い経験にもなりました。この経験を今後にどう活かすかどうかが大事になってきます」
2連敗したあと4連勝し、最後は実践学園高校(東京都)に75ー79で敗れ、通算4勝3敗。実践学園高校戦は、前半で一時20点のビハインドを背負っていました。しかし第3クォーター、髙橋 正幸コーチは「お前たちがこの流れを作ったんだよ」と選手たちを盛り上げ、追い上げていきます。「選手たちはいろんな言い訳ができますが、そのときに良い準備や良い調整ができたチームが勝つわけです。試合の中でどう流れを利用するか、プレーで歯を食いしばるかという部分を経験することができたのは良かったです。ビデオを見て気付くのではなく、試合中に頑張るポイントや気づきが見られました。そういうことがすごく大事です」と髙橋 正幸コーチは言うような成長が見られ、チームとしても調子を上げています。
195cmの#8 ウォーレン 航喜選手(3年)は、インターハイで全国のライバルと対峙し、「シュートを決めきれないところや、リバウンドがあまり取れなかったことが課題でした。このリーグ戦ではその課題に取り組みながら、自分は気持ちが弱く、積極的になれない部分もあったので、それも克服しようと意識していました」と目的を持って毎試合挑んでいました。 関東ブロックリーグでは日本体育大学柏高校には2mを超える留学生がおり、実践学園高校のインサイドは身長こそ上回っていましたが、フィジカルが強い相手です。「いろいろとアレンジしなければいけない部分もあって大変な思いもしましたが、まずは自分のやるべきことをしっかり徹底したことで、伸びしろを実感できました」とウォーレン 航喜選手は言い、この経験を生かして、今月末に行われる最後の大会、ウインターカップへ向かいます。
「このリーグ戦があったことで、他のチームよりも質の高い試合をすることができ、チームにとっても良い経験ができました。ウインターカップまであと20日ほどあるので、もう一度みんなで練習から気持ちを上げていきたいです」
「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」は12月23日(木)に開幕します。 桐光学園高校は、12月24日(金) 17時20分より、1回戦を大阪桐蔭高校と対戦します。
※12月5日(日)に行われた「男子:桐光学園(神奈川県)vs実践学園(東京都)」の試合の様子は「フォトギャラリー」にてご覧ください。